絵で見るラーンナーの世界
「クワン・ダープ」というのは、広場で数人が一斉に武術を元にした踊り(フォン・ジューン)や刀の踊り(フォン・ダープ)を披露するものです。この2つの動きは基本的には戦うための「武術の型」を組み合わせたものですが、クワン・ダープは戦いの場ではなくて、それぞれの熟練の技を見せ合うエンターテイメントとなっています。
でもこのクワンダープは、大切な行事の時にしか行われないので、一般の人は滅多に見る機会がありません。それで、多くの人に伝えるために描いてみたいと思い、最近は「クワンダープ」をテーマに、5枚のシリーズを描いています。
先月、ランパーン県の主催による「ランパーンは剣の都」と謳ったイベントが開催されました。これは、私が数年前から主宰している、ランパーン県に伝わる剣術や刀鍛冶師の仕事を紹介するイベントを元に、県が郷土芸能や美術を見直した結果だと、理解しています。県レベルのイベントとなれば個人で行うよりも、もっと広範囲に広まるので、今後も要請があれば協力をしていこうと思っています。
Drawing and Article : Phongphan Ruannanchai
Translation:Setsuko Furukawa
北タイ情報誌CHAO 360号掲載記事